第二回 - 700字文体シャッフル企画

第二回:700字文体シャッフル!


投票募集中!


テーマ:火

参加方法:meshiochislashのTwitterかDiscordのdm、wikidotのpmに700字以下の短編を投げる。投稿制限なし。

参加資格:SCP-JPに著者ページもしくは自作taleがあり、AIでなく、作品に最低限の社会性がある。

Q.文体シャッフルって?
A.みんなで匿名で文書いて、それを誰が書いたか当てる企画です!だから何書いたかいうなよ!

Q.期間短くね?
A.ああ!

Q.過去作は?
A.下記リンクから文体シャッフルハブに飛べます!

http://pond-of-lotus.wikidot.com/500or700

Q.構文は?
A.by ukwhatnukwhatn。偉大なる御大に感謝。




author:dr_toraya

musibu_wakaru shinogun yanyan1


私はあなたのあなたが肉を入れた鍋を見つめる、あなたを見つめる。

火はちろちろと燃え、鍋はくつくつと煮える。

あなたはあなたは私に、くつくつと煮えるのを待つ、この時間が好きと言ったと笑った。でも私はもっとあなたの私の肉から染み出した油と、ニンニクの香りに満足して笑う顔に笑う顔が好きだった。油が跳ねる。あなたが私をあなたはキッチンを油で汚さないで、と叱ったことを思い出した、私は。私は、今でもキッチンを汚さず使えないが私はあなたが私が掃除をすることで納得あるいはあきらめたようでほっとしていた。

ちろちろと火は燃え、くつくつと鍋は煮える。

私はあなたの鍋をそろそろいいかなと次の鍋に交換する。長い箸でつついてみる。肉は骨がほろりと落ちるほどに柔らかい。あなたの顔は、もはやとろけている。私は、丁寧にその骨を取り出し、砕く。原型をとどめぬほど執拗に、砕いていく。ああ、もはや何の骨だったのかもわかるまい。あなたはもうこのキッチンにいない。

鍋はくつくつとちろちろと燃える火に煮える。

私は火を強め、最後の仕上げに取り掛かる。私は鍋からあなたの肉を取り、野菜とともに皿へバランスよく盛り付けた。

私はカウンター越しに言った、テーブルにつくのが早いよ。もう待ちきれなくて、と言い、あなたはワインを開けた。テーブルにチキンのアヒージョとパンを並べる。骨出汁スープは明日のお楽しみだ。あなたはうひひと笑い、続けて、キッチンで酒飲みながら日記を口述筆記するのはやめろと、私に言った。

オッケーグーグル、記録終了。

結果発表

目利き部門 一位

k-cal 7pt.

二位

hasuma_s 6pt.


文体部門 一位

2meterscale mishary 3pt.