第十六回 - 700字文体シャッフル: チューズワン!

第十六回 - 700字文体シャッフル: チューズワン!

テーマ: 黎明/白昼/夕暮/深夜

投稿期間: 10月24日 ~ 10月26日

予想期間: 10月27日 ~ 10月29日

参加方法: 以下のグーグルフォームに必要事項を入力して送信してください

締め切りました。

レギュレーション: ①700文字以内 ②今まで世に出していない ③1作まで ④社会性がある ⑤AI作でない ⑥読解可能な文章である

※ レギュレーション違反の作品は公開されないか、公開後に気づいた場合は非公開になります。事前連絡は基本できません。暴れるときは空気を読んで自分の責任で!

Q and A

Q.文体シャッフルって?
A.みんなで匿名で文書いて、それを誰が書いたか当てる企画です!だから何書いたかいうなよ!

Q.過去作は?
A.下記リンクから文体シャッフルハブに飛べます!

http://pond-of-lotus.wikidot.com/500or700

Q.構文は?
A.by ukwhatnukwhatn。偉大なる御大に感謝。

Q.お題が4つあるけど、どう扱えばいいの?
A.どのお題を選んでも、複数ないし全部をテーマに組み込んでもOKです。また、テーマ選択で作品が区別されることはありません。






A グループ

この作品の作者は FireflyerFireflyerさんでした!
予想結果: Fireflyer×2, watazakana, 2MeterScale


「引き上げですか」
「ああ。終わりだ」

その日、我が小隊の夏は終わった。

使い潰した九九式を砂浜に落とす。柔らかく、どこか鈍い音が耳に残り続ける。落とした小銃は夕焼けで橙に染る砂浜と同じ色であった。

内地に置いてきた妻の姿が思い起こされる。最後に見たのは戦地へ向かう為の列車の窓からだった。あれからどうしているのだろう。疎開地では元気にやっているだろうか。病気はしていないだろうか。まだ、私の事を待ってくれているだろうか。

「上官、質問をしても宜しいでしょうか」
「ああ、役職などもう関係ないからな」
「それでは。上官には家族がいますか?」
「妻が1人だ」
「私には両親がいます。でも、合わせる顔がありません」

言葉に詰まる。我々は勝利があるとだけ信じ、文字通り命を賭けてきた。ただ、それも今日で終わりなのだ。

「私は必ず勝って、勝って、勝利を持ち帰ると両親に約束致しました。でももう、それは叶わなず、いったい、どうすれば」

一隊員の涙に夕焼けが映る。南洋諸島に沈む太陽の純粋な色が我々を包む。

「そりゃあ、生きてるって事を伝えるしか無いんじゃないか」
「それだけでいいのでしょうか。目的など何一つ達成していません。それでもいいのでしょうか」
「いいだろう。戦ってきた、立派にやってきたと示す事が大事なのだ。そんなことより両親に泣き顔なんか見せてる場合じゃないぞ、ほら銃器から弾出せ。このままだと殺されちまう」

私の吐いたその台詞は、私の心に強く残った。そうだ。生きている顔だけでも、彼女に見せなければ。これが私の最後の任務だと思い、落とした銃器を拾った。空には星が輝き始めていた。


B グループ

この作品の作者は tateitotateitoさんでした!
予想結果: tateito×2, AAA9879, aster_shion, Enho_Osho×2


法改正により白昼に出現する事が許可された妖怪達は瞬く間に人類の半分を喰い散らかした。

人間は闇と同時に光をも恐れるようになった。人間に残された安息の時間は黎明と夕暮の穏やかな薄暗さの中のみであった。その僅かな瞬間さえも妖怪団体のロビー活動により危機的状況に陥っていると巷で噂されている。
 

「なぜこんな深夜に人間がいる!?」

妖怪企業の社長、輪入道は政権与党に企業献金として尻子玉5000個を送る手続きを済ませたばかりであった。オフィスでは数名の妖怪達が残業で残っていた。

ドアを破って現れた一人の人間はパジャマにナイトキャップを被った男だった。

「昼が妖怪の時間になったならば夜こそが人間の時間だ。そして、妖怪は人間を恐れ、隠れすむようになるのだ!下郎共!」

狂人!輪入道は確かに恐怖を感じた。意味が分からないことに対して妖怪は何を思うべきなのか?笑い飛ばすべきか?恐れ慄くべきなのか?ともかく、狂人が自分に対して罵ってくる際に出来ることは多くない。

「殺せ!殺せ!喰い殺してしまえ!」

部下の泥田坊が制圧しようと駆けだすと、狂人は逆に驚くべき力で泥田坊を持ち上げ、壁に押し付け磔にして、そのまま両の手を振るい正中線上で真っ二つに引き裂いた。他の部下達が恐怖に怯え腰を抜かしている中、狂人は泥田坊の心臓を啜り喰らう!

「さて社長、次はあんたの番だな」

返り血塗れの狂人の表情はしかと確認できない。輪入道はその燃える車輪の中にある青ざめた顔に脂汗を浮かべた。

狂人には話が通じない。
 

時は今、午前6時。ふと外を見る。太陽光が窓から差し込む。

朝日に照らされた狂人は、煙のように消えてしまった。

「……人間が一番恐ろしい」


目利き部門


総合優勝

KiygrKiygr

(29pt.)


総合2位(同率)

meshiochislash does not match any existing user name, FireflyerFireflyer

(12pt.)


総合4位

EianSakashibaEianSakashiba

(9pt.)



Aグループ優勝

KiygrKiygr

(14pt.)


Aグループ2位

meshiochislash does not match any existing user name

(8pt.)



Bグループ優勝

KiygrKiygr

(15pt.)


Bグループ2位

FireflyerFireflyer

(6pt.)



文体当てられ部門


Aグループ1位

v vetmanv vetman, meshiochislash does not match any existing user name

(4pt.)



Bグループ1位

Hoojiro_sanHoojiro_san

(5pt.)



主催 - Ruka_NaruseRuka_Naruse

技術協力 - Dr_KudoDr_Kudok-calk-cal

原案者 - meshiochislash does not match any existing user name