第十四回 - 700字文体シャッフル企画

第14シャッフル、


テーマは  


【星光】



テーマ発表(予定) 8月11日(金) 21時
投稿期間(予定) 8月11日(金) 21時 ~ 8月14日(月) 22時
予想期間(予定) 8月15日(火) 8時 ~ 8月18日(金) 8時
結果発表(予定) 8月18日(金) 21時

【参加方法】

以下のGoogleフォームに必要事項および下記レギュレーションに沿った作品を入力して送信してください。

https://forms.gle/FKhhJy6Jqz3xxRcBA

【レギュレーション】

示したテーマの要素を含み、300文字以上700文字以内(空白・改行含まず)、参加者自身の手による未公開小説作品であること。R18作品は禁止。

※ レギュレーション違反の作品は公開されないか、公開後に気づいた場合は非公開になります。事前連絡は基本できません。暴れるときは空気を読んで自分の責任で!
※ 企画の主旨に反する、何らかの社会性が無いと表現ないし判断できるようなものはレギュレーションを満たしていないと判断します。
※ 文字装飾はWikidot構文で可能です。jstyles導入環境なので、ルビ等は適宜使ってください。ただし、良識の範囲内でお願いします。

Q and A

Q.文体シャッフルって?
A.みんなで匿名で文書いて、それを誰が書いたか当てる企画です!だから何書いたかと誰が書いたと思うとか言うなよ!

Q.過去作は?
A.下記リンクから文体シャッフルハブに飛べます!

http://pond-of-lotus.wikidot.com/500or700

Q.構文は?
A.by ukwhatnukwhatn。偉大なる御大に感謝。



主催 - Nanigashi SatoNanigashi Sato

技術協力 - Dr_KudoDr_Kudok-calk-cal

原案者 - meshiochislash does not match any existing user name


計47作品が集まりました。ご参加ありがとうございます!

投票締め切り: 8月18日(金)午前8時まで
以下のグーグルフォームに必要事項を記入の上投稿してください

Aグループ / Bグループ / Cグループ


A グループ


 ざり、とブーツが砂丘のてっぺんを踏みしめる。夜の砂漠は馬鹿みたいに凍えていた。暑くはないけれど、喉は渇く。水をちびちび舐めながら、ぼくは目の前を歩く男についていく。ついていくだけだ。それ以外はできない。風が吹く。砂がぼくの顔に当たる。空に月はない。星だけだ。ぼくは足を動かす。精一杯に。じゃないと、砂に攫われてしまいそうだった。

「いいか、坊主。星がおれたちを導くんだ」
「なら、なにが星を導くんでしょうか」

 目の前の男が足を止める。彼は振り返った。フードが風に煽られて、彼の顔は見えない。しかし、星あかりの下でもかろうじて前髪の一房が垂れ下がって目を隠しているのは見えた。彼のトレードマークだ。

「おまえ、神を信じるか」
「いいえ」
「だろうな。おれもだ」

 男は前を向き、歩き始める。一歩一歩、力強く。男のなにもかもがぼくと違った。体格、声、目つき、そして報復心。きっと、彼の中では星が輝いているのだろうと、ぼくは思った。

「どうすればいいかなんて、悩むな。そいつはおれたちの魂が知っている」
「魂、ですか」
「信じるか」

 歩きながら、ぼくは考える。信じるもなにも、ぼくは魂が身に宿る瞬間を知っている。

「まあ、どっちでもいい。大事なのは、魂と星が同じってことだ。いちど爆ぜた者の欠片を集めて火をつけたって何にもならん」
「はい」

 星あかりは、思ったよりも明るい。無限にも思える砂漠の、はるか彼方まで見えるくらいには。でも、目の前の男だけは夜の闇に溶けていきそうだった。

「坊主、惑わされるなよ」


B グループ


命がある所には光がある。

異星で文明を見つける為の絶対条件だ。

「カメラ、ハマってるみたいだな」

「あぁ。ただ景色を記録することがこんなにも楽しいなんて思わなかった」

「そりゃ良かった。お前も大人になったってことだよ」

"地球"に調査に来てから、ここの時間で3ヶ月。新たな資源を求めた故郷より、私は下見に派遣させられていた。

「この1枚に、幾つの命が詰まってるんだろうな」

「これか?いい写真撮れてんじゃん。やっぱここの屋上見晴らし良いよな」

私はこの街の夜景に魅了されていた。高層の建造物に灯る灯り、交通網に添えられた街灯、住民達を呼び寄せる看板。手のひらに収まるような大きさのそれが、私には船の外に浮かぶ星々のように見えた。

「よく言われてる話だけどな?夜景ってのは残業してる人達が居るおかげで綺麗なんだぜ」

「そうか。彼らも、安らかになれる時間が来ればいいな」

「なぁ、お前って宇宙人なのか?」

私はカメラを握り直した。

「俺達は長い間親友だったと思うんだけど、どうやって知り合ったのか思い出せないんだよな。夢だったかも知んないけど、お前が光の中から現れる所を見たような気がして」

「……なぁ。こっち向いてくれ」

私は地球で見つけたカメラと、故郷から持ってきた記憶処理機を向けた。

「しょうがねぇな。この風景をバックにモデルみたいに撮ってくれよ」

彼が指を2本出すのと同時に、私はシャッターを切る。

閃光を浴びて硬直した彼の事の前で目を伏せ、私はワープで帰還する。

3ヶ月は長居し過ぎたな。

東京。私の好きな響きの名前だ。私は調査を記録しながら、偶然降りて親友と宝物を手に入れただけの小さな街について、同じ場所に綴っていた。


C グループ


月が昇らなくなってから1年が経った。潮汐周期がどうのとか公転軌道がどうのとか、そういう問題は何故か起こらず、月が昇らない事以外何も変わらない日常がずっとずっと続いていた。

「あれは私がやったんだよ」

校庭にテントを設営している時、先輩は唐突にそう言った。いいかげんな事ばかり言う人だった。買い出しの時、誰かがコーヒーのLを頼めば『コーヒーのL5杯ですか?』なんて横から言う。けれど信じそうになったら冗談だよと慌てるような。僕は先輩も、先輩の虚言に付き合うのも嫌いではなかった。

へえと返すと会話が止まった。いつも真面目くさった顔でホラを吹く先輩はそんな気分ではないらしく、全然会話が無くなった。二の句が無い事に驚いたのに僕は口を開かなかった。結局のところ背中を押されて動き出した自転車を漕ぎ出していくような居心地の良さに僕はのめり込みたいだけで、止まった物を動かすつもりは少しも無かった。これと言って雑談も無いまま僕たちはテントの設営を終えた。

「聞いてくれないの?なんで月を消したんですかーって」

夜空に星が瞬き始め、いよいよ星を見ようという時、望遠鏡のピント合わせをする僕の隣で先輩はそんな事を言った。

「じゃあなんでですか」

先輩が望遠鏡を合わせた先に僕が知っている星は無かった。それっぽい星が綺麗に見えるようにのんびりとダイヤルを回す。

「月の後ろの星は綺麗かと思って」

それきり先輩は黙り込んだ。居心地の悪さを感じた僕はピント合わせを切り上げて、言葉を探しながら場所を譲った。

「良いんじゃないすか。ピカピカ光ってて綺麗ですよ」

絞り出された頭の悪い答えにただ『そう』とだけ返して、先輩は望遠鏡を覗き込んだ。


目利き部門


総合優勝

KiygrKiygr

(47pt. / 満点)


総合2位

SuamaXSuamaX

(17pt.)


総合3位

FireflyerFireflyer

(14pt.)



Aグループ優勝

KiygrKiygr

(16pt.)


Aグループ2位

FireflyerFireflyer

(6pt.)



Bグループ優勝

KiygrKiygr

(16pt.)


Bグループ2位

SuamaXSuamaX

(7pt.)



Cグループ優勝

KiygrKiygr

(15pt.)


Cグループ2位

SuamaXSuamaX, FireflyerFireflyer

(5pt.)



文体当てられ部門


総合優勝

momiji_CoCmomiji_CoC, SCPopepapeSCPopepape, NekokuroNekokuro, KuronohanahanaKuronohanahana, AAA9879AAA9879, ShinoguNShinoguN, Hoojiro_sanHoojiro_san, GermanesOnoGermanesOno, Nanigashi SatoNanigashi Sato

(3pt.)


総合2位

Touyou FunkyTouyou Funky, roneatosuroneatosu, eagle-yukieagle-yuki, Dr_Kasugai does not match any existing user name, FireflyerFireflyer, CRC-601CRC-601, seda87neseda87ne, rokuroururokurouru, kskhornkskhorn, GokipoGokipo, 1NAR11NAR1, konumatakakikonumatakaki, MtKani_666MtKani_666, Taga49Taga49

(2pt.)