第十三回 - 700字文体シャッフル企画

第十三回:700字文体シャッフル

テーマ: 戦い

投稿期間: 7月10日22時00分 ~ 7月13日21時59分

予想期間: 7月13日に作品が公開されてから ~ 7月16日21時59分

参加方法: 以下のグーグルフォームに必要事項を入力して送信してください

受付は終了しました。

レギュレーション: ①700文字以内 ②今まで世に出していない ③1作まで ④短歌でない ⑤社会性がある ⑥AI作でない ⑦読解可能な文章である

※ レギュレーション違反の作品は公開されないか、公開後に気づいた場合は非公開になります。事前連絡は基本できません。暴れるときは空気を読んで自分の責任で!

Q and A

Q.文体シャッフルって?
A.みんなで匿名で文書いて、それを誰が書いたか当てる企画です!だから何書いたかいうなよ!

Q.過去作は?
A.下記リンクから文体シャッフルハブに飛べます!

http://pond-of-lotus.wikidot.com/500or700

Q.構文は?
A.by ukwhatnukwhatn。偉大なる御大に感謝。



主催 - santousantou

技術協力 - Dr_KudoDr_Kudok-calk-cal

原案者 - meshiochislash does not match any existing user name







A グループ

この作品の作者は SCPopepapeSCPopepapeさんでした!
予想結果: scpopepape×5, k-cal×2, Nununu


プラネタリウムが好きだ。

家からバスで5分行ったところの科学館に、大きなのがひとつある。扉を閉めて真っ暗になった半球の中に星々が現れ、僕の日常を塗り潰してくれる夜空が広がる。青空も外で遊ぶ友達もみんなみんな無視してしまって、静かな空間に物語が描かれる。

遥か昔の神話。人間に失望した正義の女神に、孤独に光る海蛇の心臓。
遠い星の生命の話。ゴルディロックスのスープの温度。水が在れる星。

星をみる場所。真昼に展開される宇宙の幻影。僕だけの聖域みたいに思えて、好きだ。


昔、プラネタリウムが好きだった。幻想だけが支配する、あの空間が好きだった。

近所の科学館が閉館すると聞いて、そんなようなことを思い出した。

再現された夜にだって夜明けは必ず訪れる。現実への回帰は避けられない。黒い半球から外に出たときの眩しさは、ひどく眼に痛いのだ。

それでも、プラネタリウムは好きだった。星々が雨みたいに自分に降り注ぐような、自分のためだけのショーのような、自分が世界の中心にいるような気になれたから。忌々しい昼間の喧騒を上塗りするように空が広がってくれたから。

けれどこの世界では、空想は現実に勝てないらしい。僕は大人になってしまって、相も変わらず星の見えない街明かりのこの市で燻っていて、一瞬でいいから空想がこんな現実を塗り潰してしまえればいいのに、なんて。

僕にもそんなことができる可能性がある道具といったら、言葉くらいなもので。

仕方がないので、p、u、r、a、キーを叩いて、言葉を探して、夜は更けて。これを読むあなたの脳裏に、どうか星の雨よ降らん。遠い日のプラネタリウムのような暴力的なまでの美と幻想の押し付けを、いつか。


B グループ

この作品の作者は usubaorigekiusubaorigekiさんでした!
予想結果: usubaorigeki×2, rokurouru, eagle-yuki, Kuronohanahana


「痛ぇ……」
無意識に出た言葉だったが、俺自身、痛い所ではないのが分かっていた。全身ズタボロで、特に腹がまずいかもしれん。……あー何かほらヌメっとした。ぷりぷりの塊。

俺の選択は間違いだっただろうか?いや違う。他に道は無かった。そもそもの始まりは俺なのだ。奪って犯して殺そうと、お前を襲ったのは俺なのだ。

でもお前は強かった。よく分からん魔法だか何だかを使って、易々と俺を返り討ちにした。何度も何度も挑んだが、その度に倒された。

そうしてる内に、お前は勝手に俺に心を開いてきたよな。野盗の俺にわざわざ名乗って説教し、俺の身の上話を聞いて、勝手に同情して涙流したりなんかして。それ以来、お前のヘンテコで面白い冒険に強制的に巻き込んでくれやがった事も何度もあったよな。その度、流されてる自分が理解できなかった。

お前の前では全てを忘れて、どこか素直な自分が居た。

でも、お前が「一緒に暮らそう?」って言った時、俺は思い出しちまったんだ。

俺は償うべきだと。俺がお前と出逢う前に、どんな事をしてきたか。お前は勝手に許したけど、俺自身が許してない。死んで償うしかないのなら、お前に殺されたかった。

やっぱり、お前は強いな、本当に。朝の布団、寝込みを。昨夜の余韻と疲労が残ってるであろう時を狙ったってのに、これか。

「何て言われっかなぁ……」
色々と正当化しようとしたが、やはりダメだ。俺は、なぁなぁで終わるのが嫌なだけだった。子供みたいに駄々こねて、罪悪感から逃げただけ。

でも、一人は寂しくて嫌だった。

目の前で一足先に冷たくなった彼女を感じながら、自分は身勝手な走馬灯を切り上げた。


C グループ

この作品の作者は 1NAR11NAR1さんでした!
予想結果: 1NAR1×2, konumatakaki, AAA9879, Mtkani_666


誰そ彼時のスクランブル交差点。点滅するブルーライトと音響式信号機の警報音が、ここが殺傷区域になりつつあることを告げ、人波が急かされるように引いて行く。
 
「っス、朱鷺子。」
 
さっき別れたはずのクラスメイトが手を振っている。徒手。左手。人差し指に包帯が巻かれている。恋人に折られたのだと言っていた。
 
「どしたの美魚。偶然だね」
 
鞄を負い直す動作に紛れて袖に仕込んだナイフのシースのロックを外す。
 
「渡し忘れた物があるんだ。トキに」
 
美魚はこれ見よがしにバッグを漁り始める。今か? いや。これは釣り針だ。投げたナイフは鞄に弾かれるだろう。
 
死が視えて、上体を屈めながら横っ飛びする。ほぼ同時に美魚の鞄が発砲炎で弾けた。鞄から取り出さないまま不意打ちに射撃された拳銃弾の連射を円運動で躱す。
 
「すご、避けるんだ」
 
間抜けな台詞を吐く美魚の言葉に意を介さず、私は屈した体制をバネにして彼我の4m弱を飛翔する。
 
美魚が鞄から抜いた銃をスライドごと鷲掴み、銃口を逸らす。虚空へと9mmが吐き出され、拳銃が自動装填機能を失ったのを見届けて、私はナイフで美魚の動脈を三つ穿った。
 
「まじか、全然速いじゃん。情報と違うっしょ」
 
股関節と脇、そして頸部を鮮血で染めながら、ぺたりと座り込んだ美魚が独り言ちた。
 
「彼氏は、私が殴っておいた方が良い?」
 
元クラスメイトのヒットマンに問う。
 
「ううん、要らない。女の子を殴るのは、良くないよ、トキ」
 
多少の驚きがあったが、美魚の帰り血で頬が冷えて我に返る。
 
「行くね」
 
踵を返すと、信号機はとうに青く点灯している。横断者のいない交差点に、音響式信号機の鳥の声だけが響いていた。


D グループ

この作品の作者は kskhornkskhornさんでした!
予想結果: kskhorn, GermanesOno×4, ShicolorkiNaN, Touyou Funky


ビルの間の熱風がチャイナドレスの裾を揺らす。はて、と腕時計に目を落とす。15時半。しまった、こんなに早く終わるつもりじゃなかった…アル。

エージェント・許さんは床の上のバキバキに伸された監視対象PoIを見下ろしながら洩らした。本当は監視業務を1・2時間くらい残業にして小銭をちょろまかす予定だった。が、ガンガンに灼けつく太陽が悪い。全部悪い。こんな日はさっさと帰って、ギリっと冷えた青島麦酒を流し込まなければ重罪になると明代より決まっているのだ。そう、うっかり手が出てしまったのだから仕方ない。脳内では既に休戦を知らせる銅鑼が響き、最早今日は英気を養えと脳内皇帝も仰せアル。

帰ったら帰ったで家の中は焦熱地獄の如き惨状だ。そしてその地獄の中、獄卒もかくやの殺気で鍋を振る特級厨師・許さんの姿があった。茹で豚を酒・大蒜・生姜・醤油で漬け込み、その間にキャベツとピーマンに油を回して高温で一気に炒めあげる。油通しが終わったら、いよいよ肉。脳内からイケない物質が分泌されるのが分かる。絶頂しそうだ。片栗粉をまぶして鍋に落とす。豆板醤・甜面醤・醤油・味噌・砂糖・紹興酒。中国四千年の歴史が鍋で燃える。仕上げに紹興酒をもう一振り。炎が上がる。今この時、今一度野菜を鍋へと戻す!厨師とは平時の宰相にして戦時の軍師である!炎と兵とを制して、脳内皇帝の腹を支えるのだ!

卓上に3本の瓶が転がる。脳内陛下には大変に御満足いただけたようで、窓の外より熱烈なお褒めの言葉のように熱帯夜の風が吹いてきた。スマートフォンが今日の襲撃についての報告を急いてくるが、知ったことではない。今夜この身は陛下にのみお仕えしているのだから。


目利き部門


総合優勝

KiygrKiygr

(38pt.)


総合2位

SuamaXSuamaX

(26pt.)


総合3位

meshiochislash does not match any existing user name, EianSakashibaEianSakashiba

(18pt.)



Aグループ優勝

KiygrKiygr

(9pt.)


Aグループ2位

EianSakashibaEianSakashiba

(6pt.)



Bグループ優勝

KiygrKiygr

(11pt.)


Bグループ2位

SuamaXSuamaX

(9pt.)



Cグループ優勝

KiygrKiygr

(11pt.)


Cグループ2位

SuamaXSuamaX

(7pt.)



Dグループ優勝

KiygrKiygr

(7pt.)


Dグループ2位

SuamaXSuamaX, EianSakashibaEianSakashiba, meshiochislash does not match any existing user name

(5pt.)



文体当てられ部門


総合優勝

watazakanawatazakana

(6pt.)


総合2位

SCPopepapeSCPopepape, SuamaXSuamaX, Hasuma_SHasuma_S, carbon13carbon13, BARIGANEsenshaBARIGANEsensha, hallwaymanhallwayman, santousantou

(5pt.)


総合3位

NununuNununu, konumatakakikonumatakaki, meshiochislash does not match any existing user name, ocamiocami, ShicolorkiNaNShicolorkiNaN

(4pt.)



Aグループ1位

SCPopepapeSCPopepape, SuamaXSuamaX, Hasuma_SHasuma_S

(5pt.)


Aグループ2位

NununuNununu

(4pt.)



Bグループ1位

carbon13carbon13, BARIGANEsenshaBARIGANEsensha

(5pt.)


Bグループ2位

roneatosuroneatosu, KuronohanahanaKuronohanahana, 2MeterScale2MeterScale, ImerimoImerimo

(3pt.)



Cグループ1位

hallwaymanhallwayman, santousantou

(5pt.)


Cグループ2位

konumatakakikonumatakaki, meshiochislash does not match any existing user name

(4pt.)



Dグループ1位

watazakanawatazakana

(6pt.)


Dグループ2位

ocamiocami, ShicolorkiNaNShicolorkiNaN

(4pt.)