この作品の作者は
Witheriteさんでした!
予想結果: Witherite, tateito, ShinoguN, Fireflyer, NorthPole
この惑星は死にかけていた。その原因については色々と言える──孤独な種族が真実を見ようとしてもできなかった、失敗続きの数えきれないほどの物語。無知、そして生くる中でも最低な罪たる愚かさについての、終わりのないお話。だが、その理由のどれも言い訳ではないし、なんであれ同情してほしいわけでもない。あえて言えば、この惑星は死にかけていたけれども、私たちは生を切望していたのだった。
私は科学協議会にいた。その数年ほど前には、今日でも最優秀な天才たちを席につかせ、直面する脅威──本当に、実に切迫した──のレベルを評価し、何より解決策に必要な物事を議論することで現状を打破しようとしていた。それは三十か年計画と呼ばれていた。大衆には、「三十か年」は今後30年で問題を解決するためにすることを指していると思われていた。実際には、文明が崩壊するまでに与えられた計算で出された最大期間のことであり、またその時間を伸ばすのに可能な手段のことだった。
私たちには土地も、食糧も、燃料も必要になるというのに、それを実現させられるほどの資源はなかった。確かに使用可能なプロトタイプの宇宙船はあったし、数光年分動かせるだけのエネルギーもあった。だが、その宇宙船では都市を運べなかったし、船を解体してその動力源を今本当に必要な熱や食糧や物資を作るのに使おうという言論がすでにあった。この惑星は死にかけていた。この民衆は飢えていた。希望が必要だった。
そうしたら、星々の外から、神々──もう公的に批判されていた──からの贈り物かのようにそれが来た。大気圏にて発見されて軌道から回収しようとロケットが打ち上げられて、それからずっとしてこの惑星の地表に着いた。誰も住んでいない砂漠に落ち、徽章のないバンが運び出した。私たちにはそれに望みをかけられるほどの余裕はなかった。
私がそのアーティファクトを調査する補助に選ばれたのは幸運だった。その大部分はひどく傷つき、汚れていて、完全に異邦のものだった。手作業で作られていたが、その手は私たちのものとは異なっていた。
それにはなんらかの電子機器が組み込まれていたが、今となってはほとんどが溶け、灰のひもとなっていた。唯一回収できたのは1枚の美しい金色の円盤だけだった。片面は小さな円状のうねで覆われ、もう片面は全体に彫りものがされていた。私たちは皆その模様を眺めた。今までに見たことのあるどんなものとも似つかなかった。
この作品の作者は
watazakanaさんでした!
予想結果: watazakana×2, ShinoguN, fumeinadebaisu, NorthPole
我々の惑星は死につつあった。数えきれない失敗談にしくじったアイデア、真実を見抜く能すらない孤独な一種族、無知で最悪な生き物の罪、そしてその愚かさ。私にできる話は多かった。だが、それらの一つだって釈明にはならないし、どのみち私は同情を求めているわけではない。故にこれだけを言う。我々が生きたいと切に望む中、我々の惑星は死へ向かっていたのだと。
私は科学評議会に居た。数年前、この事態を打破するために、その当時で最も秀でた頭脳を招集した。差し迫る脅威は実際非常に悲惨なものであることを定め、その解決に必要なものを話し合った。「30年計画」と呼ばれたそれは、一般人からすれば評議会の抱えた問題を今後30年で解決するための計画のように考えられるものだ。実際は計算によって導き出された文明が崩壊するまでの最長猶予であり、これを先延ばしにするための方法だったのだが。
我々は土地、食糧、燃料を必要とするが、その何一つも手に入れるだけの資源を持っていなかった。確かに保有していた宇宙船のプロトタイプは利用可能で星間航行すら可能な代物だったが、都市輸送なんて芸当はできなかった。既にその宇宙船を解体し、動力源は燃料、食糧、あるいは既に必要が叫ばれていた物資を生産するために使う、という話も上がっていた。我々の星は死にかけていた。我々の民は飢えていた。我々には希望が必要だった。
そんな時にソレは来た。星外より、私たちがかつて公式に非難した神という存在からの贈り物のように。我々はソレが地表に接触するずっと前、大気圏内で察知し、軌道から回収するためにロケットを送った。ソレは無人の砂漠に落下し、ナンバーのないバンによって移送された。我々には、誰の希望を膨らませる余裕もなかった。
私は、幸運なことにソレの研究助手として選ばれた。中身の大部分はひどく凹んで錆びついており、全く埒外のものであった。手作りであって、その手は我々のものではないのだ。
何かしらの電気装置が組み込まれていたようなのだが、今となっては溶けた灰のロープだ。我々が復元できた唯一の異物は、美しい黄金の円盤一枚だった。片面は小さな円形の峰で覆われ、もう片面は全面に彫り込みがあった。我々は皆が皆その刻印を見つめていた。刻印は、我々が見てきたものの一切と似ても似つかぬものだった。
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tateitoさんでした!
予想結果: tateito, 2MeterScale, konumatakaki, Gipolibidemia, Zatto13
Exodus! Exodus!! Exodus!!! 我等は全てを産んだ老いたる母を姥捨てにして先に進まんとする者なり!あらゆる愚行を忘れ去り、ゴミ溜めに捨て、故郷を罵り、さあいざ往かん夢の新天地!
三十年計画、良い言葉だ。特に欺瞞的であり、笑える。三十年のうちに何とかなると思えてくる。無論違う。この世界は最大限努力して引き延ばしてさえ三十年が限度という意味だ。数年前にこの結論が出た時は泣いて笑ってパーティをしたものだ。
残された都市をパイのように切り分け、それを宇宙船の設計図にジグソーパズルのように当てはめる。資源や燃料も同様だ。あまりに愉快で楽しい作業。そのおかげで国民は泣き叫び自らの子を交換し互いに貪り食うようになった。南無八幡大菩薩!願わくば我に七難八苦を与えたまえ!
民衆の嘆きが空を覆ったその瞬間、星界から一つのものが舞い降りた。大気圏に突入し、雲を切り裂き、無人の砂漠を抉りとり、そして止まった。それはパンドラの箱の奥底にあるものであった。
歪み、汚れ、引き裂かれた奇妙なボロクズの山。しかしそれは明らかに外部知的生命体の手によるものであった。調査助手として派遣された私は震えながら叫び、そして控えめに笑った。
大気圏突入時の断熱圧縮で溶けて混ざってスクラップになった電子部品の塊。それを掻き分け、一つの美しいものを取り出した。それが黄金円盤である。裏面は小さな半球で覆われ、表面は全体に刻印が為されている。我等はそれが指し示す誰もが想像を絶する真実を目の当たりにしていた。
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Aoichaさんでした!
予想結果: Witherite×2, Aoicha, 2MeterScale, Zatto13
我々の惑星は今や死にかけだ。何も突然こうなったわけではない。こうなってしまうまで、実に色々なことが起こった。失敗と、失敗に終わったアイデアと、真実に目を向けることのできなかった孤高の種族が織りなす、いくつもの物語。無知と、愚かさと、考えうる限りで最も最悪な生ける罪に関する、数え切れないほどの信じがたい話があった。とはいえ、どの話も言い訳にはなりえないし、そもそも私とて同情を求める気はない。だから、現状を説明するにはこの一文で十分だろう。人類が生を切望する一方で、惑星には刻々と死が迫っていた。
私はかつて科学評議会に籍を置いていた。数年前、我々は当時最も並外れた頭脳を持っていた者を集めて、人類が置かれた状況を分析し、脅威レベルの評価を行い──実際、脅威は目と鼻の先まで迫っていた──解決策に必要なものについて話し合った。三十年計画と呼称されたそれには、この先三十年で人類が何をすべきか、いかにして現状を打破すべきかについての指針が定められている。民衆はそう思っていたようだが、その実態は違う。三十年という数字は、問題解決にかかる年数ではない。我々の文明が崩壊するまでに残された、計算しうる限りで最大の時間。そして三十年計画が指すものとは、いかにしてそれを先延ばしするかについての方法であった。
土地も、食糧も、燃料も足りない。それらを賄うための資源すらも足りていなかった。プロトタイプの宇宙船と、船を動かすための何光年分もの電力はあったが、それが何になるという話だ。宇宙船で都市が運べる訳でも、食糧や物資を生み出せる訳でもない。結局のところ、差し迫った需要を満たせるものは我々の手元に存在しなかった。宇宙船を解体して、その動力源やエネルギーを食糧や物資の生産に利用するという話さえ上がった。今や惑星は死にかけていた。今や人々は飢えていた。今や、我々には希望が必要だった。
そして、ついにそれがやってきた。星々の外から、まるでこれまで我々が呪い続けてきた神々からの贈り物のごとく。我々はそれを、地表に落ちる前、大気圏の中で発見した。軌道からそれを回収するためにロケットが送り込まれ、無人の砂漠に落下したそれは印の無い一台のバンによって撤去された。期待に胸を膨らませる余裕は残されていなかった。
幸運にも、私はこの宇宙から落ちてきたアーティファクトの研究を手伝えることになった。アーティファクトの大部分は酷く凹んで汚れており、我々にとって全く異質なものであった。人の手によって作り出されたのは確かであったが、我々の知る人類の手では無かった。
アーティファクトには何らかの電子機器が組み込まれていたようだが、機器だったと思われるものはすっかり溶けて、灰色のロープのようになってしまっていた。結局、研究の末に我々が見つけることができたのは、美しい黄金のディスク一枚のみ。片面には小さな円形の隆起があり、もう片面には一面に刻印があった。我々は皆してその刻印を見つめた。これまで見てきた何にも似つかないものであった。
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2MeterScaleさんでした!
予想結果: 2MeterScale×2, Kuronohanahana, fumeinadebaisu, nekokuro
あのとき、ぼくらの星は死にかけていた。数えきれないほどの失敗談、うまく行かなかったヒラメキ。ぼくらの種は真実を見つけることすらできなかったのだ。無知と、愚鈍 つまりはすべての罪の中で最大の罪 が産んだ、終わりもない物語もある。こんな言い訳ならいくらでもできる。でも、ぼくらが許される理由にはならない。同情も求めていない。ぼくらは生きていたかった。渇望すらしていた。しかし、あえて言わざるを得ないのだ。ぼくらの星は死にかけていたのだと。
ぼくは学術会議の一員だった。何年か前、ぼくらは当代きっての頭脳を持つ者たちを集めて、状況を詳らかにしようとした。脅威の程度 恐ろしいくらいに絶望的な を推し量ったり、解決のためには何が必要かを議論したりした。重要な議論だった。そして、「三〇年計画」が生まれた。市民には、今後三〇年でぼくらの問題を解決するための計画だと思われた。しかし、ぼくらにとってはこうだった。どれだけ長く保たせたとしても、残された時間は高々三〇年で、この時限を引き伸ばすことのできる方法をありったけ羅列したものにすぎないのだ。
土地が必要だ。食料が必要だ。燃料が必要だ。しかし、ぼくらにはそれらを得るための資源がそもそもなかった。ぼくらは簡易ながらも宇宙船は持っている。何光年かなら飛べるくらいのジェネレーターもある。しかし、都市一つを持ち運ぶにはまるで足りない。そして、その宇宙船を分解して、そのジェネレーターを使って熱や食料、その他いますぐ必要な資源を生むのに使うという話にもなっている。ぼくらの星は死にかけていたのだ。ぼくらの市民は飢えていたのだ。ぼくらは希望を欲していたのだ。
そして、「それ」が来た。星海の中から、ぼくらがすでに排斥してしまった神からの贈り物かのように来たのだ。「それ」がぼくらの星の地表にたどり着くずっと前、まだ大気圏の中にいた時にぼくらは「それ」を発見した。そして、ロケットを飛ばして、軌道上からそれを回収した。それは人のいない砂漠に落ちた。ぼくらは変哲のないバンを飛ばして、それを持ち去った。人々に余計な希望をもたせる訳にはいかなかったからだ。
それの研究を手伝えたことは、実際のところ幸運だったのだと思う。それは大きく凹んでいたり、シミが付いていたりしていた。その上、ぼくらにとってはまったく未知のものだったのだ。たしかに、それは手で作られたものだった。しかし、その「手」はぼくらの知る手ではなかった。
何らかの電子機器が組み込まれていたのは確かだ。もっとも、その殆どは溶けてしまったり、回線は灰色っぽいロープのようになってしまっていたが。結局、ぼくらはたった一つのものしか回収できなかった。美しい金色の円盤だ。片面には細かい溝が彫ってあり、もう片面にはびっしりと彫刻がなされていた。ぼくらはその円盤に彫り込まれた模様をじっと見た。それは、ぼくらの知っている何物とも違っていた。
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Kuronohanahanaさんでした!
予想結果: Witherite, Kuronohanahana, nekokuro×2, NorthPole
我々の星は死のうとしていた。
これには多くの説明ができるだろう。数え切れない失敗や、失策。真実から目を背けようとする孤独な種族。無知で愚かな、終わることの無い最悪の物語。しかしそんなものは言い訳にならないし、どちらにしたって同情を求めたいわけではない。まぁ、我々が生きようとしている間に我々の星は死のうとしていたのだ、と言えば充分だろう。
私は科学評議会に所属していた。数年前、その当時最高の頭脳が集まって状況分析を行った。その脅威レベルについて――悲惨な、本当に悲惨な――評価をした。ここで最も重要なのは、施策についての議論も行ったということだ。それは"三十年計画"と呼ばれることになった。世間には、それは今後30年間でこの問題が解決されるのだという意味に捉えられただろうが、しかし実際は、これは文明崩壊までにかかる時間の最大期間のことを示しており、その期間を延ばす為の計画だった。
我々には土地が、食料が、燃料が必要だった。そして我々には、それらを得る為の資源はなかった。あぁ、確かに試作の宇宙船は手に入れた。それを何光年も動かせるエネルギーもあった。しかし宇宙船は都市を運ぶことはできないのだ。宇宙船を壊して、その動力源を利用して熱や食料、その他諸々を生産しようという話もあった。我々の星は死のうとしていた。我々は飢えていた。我々は希望を、まさに望んでいた。
そして、我々が存在を否定した神の施しのように、果たして宇宙そらからそれは来たのである。我々はそれが星に到達するより前に、大気圏でそれを見つけた。それを軌道から回収するため、ロケットが送られることとなった。それは無人の砂漠に堕ち、無標のバン1台で運ばれた。誰もそれに対して高い期待はしていなかった。
幸運なことに、私はそのアーティファクトの研究を手伝うことになった。その大部分はひどくへこみ、汚れていて、そして我々にとっては完全に異質なものだった。それは手で作られてはいたが、我々の知る手ではないようだった。
熔けてもはや灰色の綱になってはいたが、そこにはどうやら電気機器が組み込まれていた。
回収できたのは唯一つ、美しい、金色の円盤だった。片面は小さな円形の隆起で覆われ、もう片面は全面に刻印があった。皆、その印を見つめていた。それは今までに見たことのないようなものだったのである。
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ShinoguNさんでした!
予想結果: Aoicha, Kuronohanahana, ShinoguN, Zatto13, Fireflyer
私達の星が死につつあった。これについて理由は山ほどある。失敗の話、成功しなかった案、真実が分からないという孤独な種にとっての無力は無数に、無知とあり得る中でも最悪の現世の罪・愚行の物語は限りなく。だがこれらの理由は言い訳にならず、いずれにも共感を求めてはいない。だから私達が生きたいと願えども、私達の星が死につつあったと言い切れるのである。
私は科学の評議会員だった。数年前、私達は驚異―恐ろしい、本当にとても恐ろしい―のレベルを評価し、より重要なことに、解決に必要なものを議論するため、この時代で最も恐るべき知性に腰を下ろし、状況を打開していた。30ヶ年計画と呼ばれるものだった。普通の人なら、これを問題の解決に30年もかけるものと思っただろうが。本当のところは、私達の文明が幕を引くまでの計算上の最大値と、それを引き延ばせる手段のことだった。
大地と、食料と、燃料が必要だったが、それを成すための資源が無かった。何も無かったわけではなく、そう、利用できる宇宙船の原型と、何光年もそれを起動できる十分なエネルギーはあったが、宇宙船では都市は運べず、それを解体して熱や食料や、既にどうしようもなく必要となっていたものを生み出すための議論がなされた後だった。私達の星が死につつあった。人々は飢えていた。希望が必要だった。
そんな時に、星の外から、私達が公然と非難した神からの恵みの如きそれが来た。惑星表面に当たるずっと前に大気中で狙いをつけ、軌道を修正するためのロケットが飛ばされた。それは人気の無い砂漠に落ち、マークの無い一台のバンによって持ち去られた。私達は誰の希望も持たせられなかった。
私は幸運にもアーティファクトの研究の補佐に選ばれた。それは大部分がひどく凹み、汚れ、そして全く未知のものだった。作られたものだが、我々人によるものではない。
内部には数種類の電子機器が組み立てられていたが、青白いロープの他はもう融解していた。回収できたものは一つだけ、美しい金色の円盤で、片側には小さな円状の隆起があり、反対側には全体に渡って溝が彫られていた。私達皆がその模様を見つめた。見覚えがある様なものではなかった。
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konumatakakiさんでした!
予想結果: watazakana, tateito×2, Aoicha, Kuronohanahana
惑星ほしは死に体だった。色々話すことはできるよ?数え切れないぐらいの失敗とかうまく行かなかったアイディアの話でしょ、真実を見れないぐらい無力で孤独な生き物だとか、無知とかマジで生きてる罪みたいな馬鹿さ加減とか、そんな話ならいくらでも。まあでも言い訳にはならんし、同情されたいわけでもないよ。ウチらが生きたかった時に、ウチらの惑星ほしは死につつあった、って言えば十分でしょ。
ウチがいたのは科学評議会。あれの数年前だね、当代きってのバケモンを椅子に座らせて、状況を分析させて、そんでウチらがどれだけ脅かされてるか――悲惨だよ、マジで悲惨だった――っていうのを評価して、そしてそれよりもっと大事なこと、つまりは解決策を議論したわけだ。通称「三十年計画Thirty Year Plan」。普通の人は今後三十年で問題解決のために何をするかって意味だと考えただろうけどね、実際は計算された文明崩壊までの残り時間だったんだよ。それを伸ばせるかもしれないねってぐらいだった。
必要だったのは土地、食料、燃料。なかったのはそれを手に入れるための資源。確かにウチらには星間船の試作品があったし、数光年分そいつを動かせるぐらいのエネルギーはあったよ。でもその船は街を動かせるほどじゃなかったし、すでに船をバラして動力を取り出して、熱とか食料とか、今すぐ要るものを作ってるって話もあった。みんな飢えてて、ウチらには希望が必要だったんだ。
そいつは星みたいに、まるでウチらが面と向かって罵倒した神様からの贈り物みたいにやってきたのさ。ウチらは地面に墜ちるずっと前にそいつを見つけて、回収用のロケットも送った。結局そいつは人気のない砂漠に落ちて、回収したのは地味なトラック。誰かに希望を持たせるわけには行かなかったからね。
幸運なことに、ウチはその異物を調べる手伝いに選ばれた。大部分は酷いぐらいにベコベコで、汚れてて、そんでウチらにとって全くよくわからんものだった。間違いなく誰かが作ったものだけど、ウチらが作ったものじゃなかったわけだ。
なんかの電気装置があったんだろうがね、ほとんど溶けてもはや燃え残った縄みたいになってた。回収できたのはたった一つ、金色の、綺麗な円盤だった。片面には円状の出っ張りがあって、もう一方の面には彫刻がされていたような、ね。みんなでその模様を見たよ。見たこと無いようなものだった。
この作品の作者は
fumeinadebaisuさんでした!
予想結果: konumatakaki, fumeinadebaisu×3, Zatto13
わたしたちの惑星は死につつあった。説明には枚挙に暇がない。失敗と為損なわれたアイデアと、ある孤独な種族が真実を理解する能力に欠けたことについての数限りない語。無知、そして現代に有り得る中での最悪の罪てある愚かさについての終わりなき物語。だがこれら理由はどれ一つとして弁解ではないし、いずれにせよ同情は求めていない。故に、わたしたちが生き延びることを願う傍らで惑星は死につつあったとだけ言えば十分だろう。
わたしは科学協議会にいた。数年前、我々は当世の最も恐るべき人々を臨席させて状況を分析した。脅威の程度(切迫していた。付け加えるならば、非常に切迫していた)を図り、更により重要なことだが、解決の為に何が必要であるかを話し合った。三十年計画というものだった。大衆はこれを問題解決のためにこれからの三十年にする事柄のことを指していると考えていた。実際のところそれは文明崩壊までに要する最長予想時間であり、願わくはその時間を伸ばしうる手段を指していた。
土地と食糧と燃料が必要で、いずれを満足させる資源もなかった。確かにわたしたちにはプロトタイプの星間宇宙船一隻と、何光年もの航行に十分なエネルギーが使用可能だったが、 都市一つ運ぶべくもなく、取り壊して既に切迫している暖房なり食糧なり何なりの生産の為に動力源を使おうではないかという議論が既にあった。わたしたちの惑星は死につつあった。民は飢えていた。希望が求められていた。
すると、あたかも我々が公式に弾劾した神々からの賜物のように、宇宙からそれはやって来た。それはわたしたちの惑星の大地に触れる遥か前に大気圏中で発見され、周回軌道から回収するためにロケットが一台派遣された。それは人気のない砂漠に墜落し、無標のバン一台に回収された。期待はこの上なく高まった。
わたしは幸運にもアーティファクトの調査支援に選ばれた。それの大部分は損傷甚だしく汚れ、全く以て異質だった。手作業により製造されたものだったが、その手は我々の物ではなかった。
既に溶解した灰縄と化していたものの、それにはある種の電気式装置めいたものが組み込まれていた。美しい一枚の、片面には小さな環状の畝状構造物があり、もう片面には一面に彫刻の施された黄金の円盤が唯一回収出来た品物だった。我々は皆描かれたものに目を凝らした。それらは我々が目にしたことのある何物にも似ていなかった。
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Gipolibidemiaさんでした!
予想結果: ShinoguN×2, konumatakaki, Gipolibidemia, Zatto13
崩れかけの母星に随分親不孝を重ねた。「なんでこんなことに」って? 理屈ならいくらでも捏ねれる。目も当てられない瑕疵やらかし[[/span]][[/span]]や滑ったアイディアがまず一つ。 話して聞かせてやれるくらいにはストックがあるが今は辞めとこう。あとは単一の、ひとりぼっちの生命種風情に “真理” ってのは重すぎたのかもしれん、これが二つ目。そして無知が呼び込む愚の連鎖、これで三つ目か。あとは生者に畢竟伴う罪…… つまりは “愚かさ” っていう原罪か。つらつら空論を垂れてるが、決して言い訳したいんじゃあない、情状酌量が欲しいんじゃないんだ。だから「崩れかけの母星に随分親不孝を重ねた」、これに尽きる。……そのくせ、まだもう少し、もう少しと懇願して止やまない。
私は科学会議にいたんだよ。あれはもう何年も前。会議上一番重い話を俎上に載せ、現状を棚卸しした。併せて危険度を評価した、辛くて辛くて堪らなかった、けれど肝要なのは今を乗り切るために必要なものを議論すること。巷では30年計画とか呼ばれているやつだ、mehumは「この先30年で至近の問題をクリアするには何をすべきか」とかが話されてたと思ってるだろう。でも本当は、「文明崩壊までの猶予は保ってどれくらいか」「せめて延命できないか」って苦悶してたの。それが計画の実態。
土地や食糧や燃料が不足しそうだ、でもどこから入手すればいいんだ、じゃあやることは一つ、ということで星間船試作機が持ち上がった。何光年も走れる燃料はあった、でも都市1つ運ぶほどキャパがない。だからとっくに「解体し今必要な熱・食糧のリソースに回せ」って話がついていた。崩れかけの母星に随分親不孝を重ねたもんだ、私たちは。飢えた同族に随分薄情なもんだ、私たちは。ああ、どこかから希望が降って湧いてこねえかなあ。
そしたら、来たんだ。何処とも知れぬ星海から。浅ましくも「神が下賜し給うた天恵か」って思った。私たち自ら「神なるものの不在に関する公式宣言」を出したはずなのにね。大気圏内でそれを見つけて、ロケットを向けて落下前に軌道上で回収を試みた。それは地に落ちた。人っこ一人いない砂漠に。そいつを車両識別子のない何処ぞのバンが持ち去った。私たちは棚ぼたに縋る精神力すら失ったんだ。
でも私は幸運だった、件のアーティファクト研究助手に抜擢されたんだ。バルクはひしゃげて歪ひずみも酷かった。だが重要なのは、それが我々の文明外からのモノだったことだ。誰かが作ったモノに違いはない、だがその誰かは、未知の誰か。
内部には電子機器があったような形跡。でも融け切っていてロープの燃え滓だけになっていた。でも収穫がなかった訳ではない。1つだけだけど、綺麗で、黄金色のディスクが見つかった。片面は微小な丸いリッジで覆われ、もう片面は全面に何かが彫り込まれていた。その紋様を見る我々の瞳にはきっと星が煌いていた。未だ見たこともないものが、そこにはあった。
この作品の作者は
Zatto13さんでした!
予想結果: watazakana, Aoicha, Gipolibidemia, Fireflyer, NorthPole
この世の終わりがやってきた。何故かを問えば多くの要因が存在する。失敗ややらかしは語り尽くせないほどあるし、今まで気づけなかった人間が愚かだったからかも。知らず知らずのうちに極罪を抱え、延々と物語を続けていたからとも言える。でももう僕らに関係ない。前に進もうとしながらも、終末論を独りごちっているんだ。
数年前、僕が参加した学術会議では、当時最高の頭脳陣が集められてたんだ。現状を分析しよう、その脅威はどれほどなのか、いや、なによりも、解決の糸口を探し回ってた。見出しに書かれた三十年計画。その頃にはと待つだけの世の中に嘘をついて、結局僕たちは延命に努めるしかなかったんだ。
土地が必要だった。食料も燃料も。手に入れるための余裕もなにもなかったけど。それでも頑張ったさ。昔の宇宙船が使えたし、それでも遠光年にだって飛ばせるじゃんって。でも、街を打ち上げられるロケットでもないと意味ないし、そもそもこんな状況では、そのエネルギーを今必要なもののために使うほうがみんなが望む選択だったんだ。この世の終わりがやってきた。人類みんな足りなかった。光明を待ち望んでた。
そしてそれは来た。星の彼方から。いっそ不在を願った天からの恵みのように。大気圏に漂っているところを墜落する前に見つけたんだ。軌道上でロケットが接触、その後は落下地点の人気のない砂漠で回収されたよ。まぁ、その頃にはもう、何か期待する余裕はなかったんだけどね。
僕は幸運にも回収物の研究助手に選ばれたんだ。ほとんど汚れてたりへこんでいたりしていたんだけど、馴染みない物体だっていうのはわかった。加工して作られたものではあるんだけど、人間が作ったものではなさそうなんだ。
その時には溶け切って灰色のロープみたいになってたけど、何らかの機器が組み込まれていたみたいだった。回収できたのは綺麗な金色の円盤1枚だけだったんだ。表面には丸く突起がついていて、ひっくり返してみると一面に何かが彫られてる。みんなして見つめてたんだ。今までの人生に現れなかったであろう模様を。
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Nekokuroさんでした!
予想結果: Witherite, watazakana, fumeinadebaisu, Gipolibidemia, nekokuro×2
私たちの惑星は死に絶えつつあった。無数の失敗や行き詰まったアイデアの話、孤独な種族(我々のことだ)が真実を見抜けなかったという事実、無知や愚かさという生き物の最悪の罪について….ここには数え切れないほどの物語がある。しかし、どの物語も言い訳にはならないし、いずれにせよ私は同情を求めているわけではない。簡単に言えば、私たちが生き延びるための希望にしがみついている間にも、私たちの世界は終わろうとしていたのだ。
私は当時、科学評議会のメンバだった。この時代の最も優秀な知性を集め、私たちの悲惨な状況を分析し、危機の程度を評価した。これが「三十年計画」である。一般庶民はこれを、今後30年間で問題を解決するための戦略だと誤解した。実際は、文明が崩壊するまでに残された時間と、その期間を少しでも延長するための方法を示したものだったが。
土地、食料、エネルギといった必需品は不足しており、それらを調達するための資源も不足していた。確かに、私たちはプロトタイプの宇宙船と数光年の旅に十分なエネルギを保有していたが、その宇宙船は都市レベルの人口やインフラを輸送するようには設計されていなかった。宇宙船を解体し、そのパワーを暖房や食料、その他必要なものに使うという話も討され始めていた。私たちの惑星は衰えつつあった。人々は飢えに苦しんでいた。私たちは切実に希望を必要としていた。
そのとき、私たちがこれまで否定してきた、なにか崇高な力が送り込んできたかのように、星々から救いがもたらされた。私たちはそれがこの惑星に着陸するはるか前に、大気圏上空にて発見した。それは人里離れた砂漠に着陸し、車両によって秘密裏に回収された。私たちは、早まった希望を抱かせないよう慎重に行動した。
私はそのアーティファクトの分析に携わる機会に恵まれた。ボロボロで変色しており、まったく見慣れないものだった。明らかに、私たちの知らない何者かによって製造されたものだった。
その中にはさまざまな電子部品が埋め込まれていたが、今ではほとんどが焼け焦げ、灰のロープのようになっていた。唯一救い出すことができたのは、一枚の美しい金色の円盤で、片面には細かい同心円状の溝があり、もう片面には繊細な彫刻が施されていた。私たちは皆、その見たこともない刻印を見つめていた。
この作品の作者は
Fireflyerさんでした!
予想結果: 2MeterScale, Kuronohanahana, Gipolibidemia, Fireflyer×2
我々の惑星は死につつある。私はこの真実を見る1つの孤独な種族が紡いだ、無能力や破綻した思い付き、失敗で出来た数え切れない物語、あるいは愚かしく、考えられる中で最も邪悪な生き物の罪や無知で構成された終わる事の無い話を伝えられる多くの弁明が出来るだろう。しかし、これらの理由は何一つ言い訳にはならない。そして、それは兎も角私は一切の同情を求めていないのだ。だから、我々の惑星が死につつあったことを告げられれば十分なのだ。ただ、それでも我々は生きる事を恋しく思うよ。
私は学術会議に出席していた。数年前、我々はこの手強い頭脳の持ち主たちを招き、そして置かれている状況を分析した。脅威の探求や明らかでとても悲惨であり、より重要なレベルを査定したり、我々がこの決定に何を必要とするかを議論したりもした。それは30年計画と呼ばれた。一般の人々はこれが問題を解決する為に今後30年間我々が何をする予定かについて言及しているのだと考えた。実際は、我々の文明が崩壊するまでに持つ最大限の時間の長さを計算し、なるべくその時間を長くするための方法を模索するものである。
我々には土地も食料も燃料も必要だったが、我々はそれを手に入れるあらゆる資源を持っていなかった。確かに、我々は宇宙船の原型を手に入れることは出来たし、幾光年もそれを動かすことの出来る十分なエネルギーを持っていた。が、宇宙船は都市を運ぶ事は出来ない。既にそれを取り壊す話も、この電源を使って熱や食料や切実に必要とされている物資を生産しようという話もあった。我々の惑星は死につつあった。人々は飢えていた。我々には希望が必要だった。
そしてそれは、我々が職務上貶してきた神々からの贈り物のように星々からやってきた。我々は、我々の惑星の地表に影響を与えるかなり前にに大気圏内でそれを発見し、軌道上から回収する為にロケットが送られた。それは無人の砂漠へと落ち、シンプルで特徴の無い小型トラックで運び出された。誰も期待する余裕なんて無かった。
私は幸運な事に、そのアーティファクトの研究を助けることになった。その大部分は酷くへこみ、錆びて、我々にとって全く異質なものであった。それは誰かの手によって作られたもので、それは私たちの手によって作られたものではなかったのだ。それは何らかの電子機器のような型に組み込まれていた。最も、今では溶けて灰になったロープでしかなかったのだが。ただ、我々が回収できたのは、片面が小さな円形の膨らみで覆われ、もう片面の一面に刻印されていた、一枚の美しい金色の円盤だけだった。我々は皆、その印を見つめていた。それらは今まで見た事もないようなものだった。
この作品の作者は
NorthPole さんでした!
予想結果: tateito, Aoicha, Kuronohanahana, konumatakaki×2, NorthPole
我らが星は死に瀕していた。なぜこうなってしまったのか。それを説明するに足る事実をあげつらう事ならいくらでもできる。失敗、頓挫したアイデア、単独種が真実を垣間見る事の不可能性。それらが織りなす数えきれないほどの物語を。無知と、そして生きとし生けるものの最大の罪、愚かしさが紡ぐ終わる事の無い物語を。けれどそんなものは何の言い訳にもなりはしないし、私は同情してほしい訳ではない。したがって、我々がどんなに生を渇望していようとも、この状況を説明するには我らが星は死に瀕していたとだけ言えば良いのだ。
私はとある科学会議に籍を置いていた。数年前、我々は当代において比類するものなき叡智をその席に並べ、置かれた状況を整理した。危険度を評価し、危機的、極めて危機的だという結論を出し、そしてもっと重要な事だが、その解決のために必要な方策を議論した。30年計画と呼ばれたものだ。一般人はこれを、我々が今後30年において行おうとしている問題解決に向けた取り組みを指す言葉だと捉えた。実のところそれは文明崩壊までに残された計算上の最長期間と、それを引き伸ばせる可能性のある方法の羅列でしかなかったのだが。
土地、食料、燃料。我々には必要とするものを手に入れるためのリソースが無かった。我々にあったものといえば、そう、旧型の宇宙船は使える状態で持っていた。それは数多くの明かりを何年もの間灯し続けるに足るエネルギーを有していたのだが、都市を運べるようなものではなかったし、その上解体して熱源や食料、その他著しく必要とされている物資を生産するためのエネルギー源として利用するという話が既に持ち上がっていた。我らが星は死に瀕していた。我らが民は飢餓に瀕していた。我々には希望が必要だった。
そんな時だ。星々の彼方からそれは訪れた。まるであたかも我々が糾弾した神々が下賜して寄越したかのように。地表に到達するより遥か前、大気圏にある段階でそれを発見した我々は、軌道上から取り除くためにロケットを発射した。無人の砂漠に落下したそれは正体不明のバンにより持ち去られた。我々には人々を期待させてやる余裕など無かったのだ。
私は幸運にもかの遺物の研究補助員に選ばれた。遺物の大部分はへこみや汚れが酷く、おまけに明らかに異質だった。それは何者かの手によって作られていた。我々のそれとは異なる手によって。
内部には何らかの電子機器が配置されていたが、どれもこれもが溶け落ちて灰色のロープと化していた。我々が唯一回収できた物は美しい黄金の円盤だ。その片面には円形状の小さな突起が並び、もう片方の面にはびっしりと彫り込みが入っていた。それらの模様を我々は皆食い入るように見つめた。我々がこれまで見てきたどんなものとも全くもって違っていたのだ。
T: Astronomical
A:
Sophia Light
S: https://scp-wiki.wikidot.com/astronomical
L: CC BY-SA 4.0
Y: 2009